one word of the week ~今週の一言~

40代男性より「10月24日発表分」

先日テレビを見ていましたら「油断大敵」という言葉の語源について放送されていました。
語源には諸説あるようですが、その放送では比叡山延暦寺の「不滅の法灯」をもとに説明を行っていました。
不滅の法灯とは、約1200年前に最澄というお坊さんが法華経の教えを表す光として灯して以来、一度も消えることなく輝き続けている火のことです。
この法灯を消さないために僧侶達が毎日欠かさず菜種油を注ぎ足し続けており、一度でも油を断ってしまうと1200年間守り続けてきた火が消えてしまうことから油断大敵という言葉が生まれたそうです。

この毎日行う菜種油を注ぎ足す作業ですが、作業担当や当番制で行われているのだろうと考えますが、実際にはそうはせず、僧侶全員が菜種油の残量を気にかけ、減っていれば注ぎ足しているそうです。
このお寺では、この作業を次のように考えているそうです。
作業担当や当番制とすると、しばらくの間は問題なく行えるかもしれません。
ですが、役割を決めた途端に『だれかの仕事』というように甘えの心が出て、他人ごとになってしまう。
法灯を守り続けることは、決して他人事ではなく、自分の事としてとらえ、普段当たり前の日常生活の一部としているそうです。

仕事において、作業分担や当番制は合理的に物事を進めるために便利なものです。
しかし、その作業のみを行えばよいという考えに至り、全体の目標や目的意識が薄れる傾向があると思います。
目標、目的があって各作業があることを意識し、仕事の進め方を再確認しようと思います。

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